栄養士を目指す為には理系か文系どちらが有利か徹底解説!

栄養士を目指すにあたって理系、文系どちらに進めばよいか迷っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。また、すでにどちらかに進まれていて不安を感じていらっしゃる方も中にはいらっしゃるかもしれません。結果から申し上げますとどちらに進んでも資格取得は可能です。ですので今回はより有利なのは理系、文系どちらか徹底解説いたします。

栄養士の資格は理系?文系?


栄養士の資格自体は理系の要素が強い分野になります。特に化学においては化学式を利用して脂質、たんぱく質、炭水化物などの構造を理解した上で体内での分解、消化、吸収を理解していくことになります。また、栄養計算ももちろん数学が得な方が有利になります。

理系が苦手でも栄養士になれる?


栄養士を目指すうえで必ずしも理系でないといけないというわけではありません。栄養士は理系、文系の中間に位置しており、大学に進学を考えていらっしゃる方は理系でも文系でも栄養学を学べる大学に挑戦することができます。栄養士になるために学ぶ分野は大きく分けて専門基礎分野、専門分野、校外学習の3つになります。

専門基礎分野

専門基礎分野は3つあり、「社会生活と健康」「人体の機能と構造」「食品と衛生」になります。社会生活と健康は、社会福祉論などの文系分野と公衆衛生学などの理系分野が混合されています。人体の機能と構造、食品と衛生は化学、生物学といった理系の分野になります。

専門分野

専門分野も3つあり、「栄養と健康」「栄養の指導」「給食の運営」になります。栄養と健康については栄養素についての詳しい知識と疾病についての医学的な知識が必要になるので理系の分野になります。栄養の指導は栄養と健康の知識を充分習得したうえでコミュニケーションやカウンセリングといった文系分野の能力が必要になります。給食の運営は調理技術と給食計画や運営管理といった理系分野になります。

校外学習

病院、施設、保健所などへ行き、実際に栄養士がどのような仕事をしているのかを体験、学習してきます。

文系でも栄養士になれる?

確かに栄養士は理系分野の多い仕事になりますし、もし理系、文系どちらに進もうか考えていらっしゃるなら理系をおすすめします。しかし、上記で示したように文系分野も必要になってきます。また、実際に就職したい職場によっても活用する分野に違いがあります。例えば、病院や施設等等に就職を考えていらっしゃる方は調理指導から運営管理、栄養指導、と全ての分野が必要になります。保健所の場合は栄養指導、公衆衛生といった理系分野が多く関わってきます。食品会社に勤めて商品開発に携わるにも理系分野を得意としたほうが有利です。

企業では文系も必要なのです

企業の栄養相談に携わる場合には理系分野だけでなく、文系分野も必要になってきます。社会に勤めた後に独立して料理教室を開いた場合には調理技術とコミュニケーション能力が必要とされます。

文系だからと言って諦めることはありません

上記のように、理系分野が有利とはいえ文系分野も栄養士にとっては必要不可欠なことも多々あります。
文系分野に進んでいたとしても栄養士になれますし、得意な分野で就職先を探していくこともできます。

栄養士になるために大切なこと

今回は栄養士を目指す為には理系か文系どちらが有利か徹底解説ということで理系のほうが有利だとお話ししてきました。しかし、栄養士になるために大切なことは高校生活で学ぶ5科目だけではありません。理系、文系の勉強は栄養士になるためのスタートラインに立つまでのウォーミングアップと考えて、本番は栄養学を学び始めてからです。栄養学に必要な理系科目も内容も限られていますし、文系が苦手でコミュニケーション能力に自信がくても基本的なマニュアルはあります。さらに栄養士にもっとも必要なことは食べ物や栄養に興味があるということです。理系、文系に縛られずに栄養士になりたいという目標があるならぜひ、挑戦してみてください。

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栄養士くらぶ編集部

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