全ての栄養士にオススメしたい全国栄養士大会とは？

栄養学は日進月歩。学生の頃習った栄養学は今では古い知識になってしまった。社会に出たら使えない知識だった！という声を耳にします。
最新でエビデンスのとれた情報を提供することは、食の専門家である管理栄養士・栄養士に求められています。
今回は最新の情報を得ることができる「全国栄養士大会」について、現役・ブランクのある栄養士の方に向けてまとめてみました。ご自身のスキルアップのヒントになれば幸いです。

全国栄養士大会とは

全国栄養士大会とは、公益社団法人　日本栄養士会が主催する最新の情報共有の場です。年に一度開催されており、平成30年は7月に横浜で開かれました。
平成29年に開催された全国栄養士大会は、約1,500人もの管理栄養士・栄養士が参加しました。
全国の管理栄養士・栄養士が一堂に会し、一丸となって取り組むべき課題を協議、対応や実践の方法を共有することを目的としています。
また、栄養改善活動に功績のあった方々を表彰し、後進の励みと活動目標としていただくために、厚生労働大臣表彰並びに日本栄養士会表彰も執り行われます。

全国栄養士大会では何をする？

前述したように、全国栄養士大会は日本全国の管理栄養士・栄養士が集う場です。管理栄養士・栄養士が必要とされる職場は人が生活を送るあらゆる場所にあります。
広い範囲の職場において業務を行うため、日本栄養士会は会員を「医療」「学校健康教育」「勤労者支援」「研究教育」「公衆衛生」「地域活動」「福祉」の7つの職域に分け、専門性を高めた教育を行っています。
全国栄養士大会は、こうした広い職域の方たちが一同に集まるため、同業者はもちろん、普段接することの少ない他の職域の方たちと情報交換ができる貴重な機会です。
また、全国栄養士大会では、毎年テーマを一つ決め、設定されたテーマに基づいた講演が行われます。平成30年は「栄養障害の二重負荷」をテーマに、若年女性の痩せの問題と日本人の肥満についての講演が行われました。
管理栄養士・栄養士は各々の専門分野からの視点を交えて講演を聞くことで、明日の現場ですぐに役立つ情報を仕入れることが可能です。

自分の知りたい分野のセミナーが受講出来る

全国栄養士大会は2日間の日程で行われ、様々な栄養士向けのセミナーが会場内の各地で行われます。自身の専門分野はもちろん、他職域の話を聞ける数少ない機会であり、栄養学の知識を深めるチャンスです。
また、日本栄養士会では管理栄養士・栄養士の質を向上させるため「生涯教育制度」を設けています。
決められた講習を受講し単位を取得することで、日本栄養士会から専門栄養士としての認定を受けることができます。
全国栄養士大会のセミナーも単位取得の対象となるため、日本栄養士会の会員であれば単位の取得が可能です。

お楽しみランチョンセミナー

ランチョンセミナーは全国栄養士大会の中で人気の企画です。
管理栄養士・栄養士が考えたお弁当を食べながらセミナーを受講できるというものです。しかも、参加者なら誰でも追加料金なしに受講できます。
毎年、試行錯誤を重ねたお弁当が出されるため、栄養士の中で非常に人気・参考になっているそうです。
しかし、席に限りがあるため事前の予約が必要です。様々なセミナーが開催されていますが、平成30年はすべてのセミナーがほぼ満席となりました。
かなり早い段階で予約で埋まってしまうことが多い為、興味のある方は早めの事前予約を忘れずにしておきましょう！

試食品や展示コーナー

セミナー会場に併設して、この大会に協賛している各企業の試食品コーナーや展示物のコーナーがあります。
一区画をブースとして使っており、健康食品や保健機能食品が多数展示・試食され大変賑わいます。
このブース自体は2日間通して開催しているので、受講の合間に見に来られる方が多いそうです。
明日の現場で使える商品が多数あり、情報を収集できます。大会に参加した際にはぜひ見ておきたいコーナーです。

栄養士であれば栄養士大会の参加がオススメ

いかがでしたか？全国栄養士大会についてまとめてみました。現役で管理栄養士・栄養士として活動されている方も、ブランクがあるけれどこれから活動を考えている方も、全国栄養士大会に参加してみてはいかがでしょうか？
最新の栄養学の情報が得られ、栄養士としての幅が広がりますよ。管理栄養士・栄養士の活躍の場は広がりを見せています。これからの日本人の健康を担う専門家として、勉強の場を自身で見つけ、参加していく積極性を持ちましょう！