管理栄養士になる!メリットとデメリットは何があるの?

管理栄養士の資格を目指しているけれど、メリットってなんだろう?と疑問に思っている方はいませんか?資格を取って見ないとわからない?そんなことはありません!
今回は、先輩管理栄養士である筆者があなたの疑問を解消いたします。普段は言えないデメリットもご紹介していますので、最後まで必読ですよ~!参考になさってくださいね。

管理栄養士になるには


管理栄養士になるには、高校卒業後、管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校に入学し、所定の専門課程を修得して卒業することが必要です。
平成27年現在、全国に管理栄養士養成施設は143校、栄養士養成施設は137校あります。
管理栄養士は、管理栄養士養成施設で学び、管理栄養士国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けて、「管理栄養士」になることができます。
また、栄養士養成施設で学んだ人も、卒業後に栄養士として必要な年数働き、管理栄養士国家試験に合格すれば「管理栄養士」になることができます。
しかし、栄養士として働きながら国家試験に合格するのは難しく、毎年合格率は20%程度となっているのが現状です。

管理栄養士を目指す理由


管理栄養士を目指す理由は人それぞれありますよね。貴方はなぜ管理栄養士を目指していますか?
目指す理由によって、管理栄養士になるメリットデメリットを感じる部分が変わる場合があります。お給料の為、自身のやりがいの為、どれを目的にするかを自身でしっかりと定めましょう!

管理栄養士のメリット


実際に管理栄養士の免許がとれたらメリットとデメリットを確認してみましょう。
メリットもデメリットも人によって変わりますが、まずはメリットをご紹介します。

キャリアアップ

国家資格である管理栄養士は、栄養士に比べより高い資格であり、栄養学の知識も高まります。
社会的地位も高い為、自身のキャリアアップにつながります。

給料アップ

基本給や資格手当などで、管理栄養士になると給料がアップする場所が多いです。
ある高齢者施設では、基本給は栄養士と同じですが、管理栄養士の場合、資格手当として2万円加算されるところもあるそうです。
その他にも基本給に差があり、栄養士で月収約16万円、管理栄養士になると月収約18万円にアップしています。
資格手当による給料アップと基本給の給料アップでは賞与にも違いがあるので要チェックですね。
職場によってかわりますが、おおよそ5000円から20000円ほど加算される場合が多いようです。

職場復帰しやすい

管理栄養士は資格の更新制度が無い為、取得すればずっと管理栄養士として働くことができます。
女性が大半を占める栄養士業界は、結婚や出産等で職を離れる人が少なくありません。
そういった女性社会の特徴がある為、職場復帰を考える人は多数います。
管理栄養士は国家資格でありながら、法律で定められた「独占業務」がありません。
管理栄養士しかできない仕事というのは存在しませんが、健康増進法が成立したことで、管理栄養士の「必置義務」が定められました。
また、健康増進の考え方が広がったことを背景に管理栄養士を求める企業は多岐に渡ります。
資格を持っていることで、一度職場を離れても仕事復帰するチャンスが多いと言えるでしょう。

就職先の幅が広がる

栄養士と管理栄養士では、就職先に違いがあります。栄養士は「健康な人」の栄養管理を担うため、保育園・学校・一般企業・保健所などが主な勤務先となります。
一方、管理栄養士は健康な人に加え「傷病者や特別な配慮の必要な人」も含まれるため、病院や高齢者施設、大企業の社員食堂等も就職先に加わります。
そのため、就職先の幅が栄養士に比べ広いといえるでしょう。

仕事のやりがいが増える

前述したように、管理栄養士は病気などの方を対象に栄養管理を行います。したがって、栄養管理を行うことで病状が改善したり数値が良くなったりと目に見えた効果を得ることができます。
「ありがとう」の言葉をいただく機会も多いように感じます。
また、栄養学に知識に富んでいるため、他業種の人から「食のスペシャリスト」として頼られることも少なくありません。責任も重くなりますが、その分仕事のやりがいも増えることでしょう。

管理栄養士のデメリット

より専門的な分野の仕事になる

知識が多い分、求められる仕事もより専門的になります。養成校で学んだこと以外を求められることもしばしばです。管理栄養士として仕事をするには、日々の勉強が欠かせません。知らないことは後でしっかりと調べ、学習する必要があります。

管理栄養士という立場上嫌われる可能性がある

どの職場でも人間関係の構築は課題の一つではないでしょうか。管理栄養士という立場上、調理師や栄養士を指導する機会が多くあります。そのため、信頼関係がうまく築けないと、不信感を抱かれたり嫌われることもあるようです。上に立つ人間としての自覚を持ち、全員が気持ちよく働ける環境づくりを心がけましょう。

責任が重くなる

調理現場では、管理栄養士が責任者となる場合が多いです。発注ミスや調理の遅れ等、想定されるトラブルの責任を全て負う立場となります。
また、栄養指導でも対象者の健康を担うのが仕事の為、間違った情報や指導をしてしまうと、逆に健康を害してしまう危険性も伴います。社内での立場が上位になると、責任も負わざるを得ないようです。

管理栄養士メリット・デメリットのまとめ

いかがでしたか?メリット、デメリットをご紹介しました。
ご自身の目的によって感じ方は違うと思いますが、様々なことがありましたね。
難関国家資格を無事に突破しても、管理栄養士として働かない人や辞めてしまう人もいます。
今一度、自身で資格についてのメリットやデメリットを認識し、社会にでた時にギャップを感じずに働いてもらいたいと思います。
そして、資格や知識をフルに活かし、日本人の健康を担う人材となっていただきたいと思います。

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栄養士くらぶ編集部

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