学校給食の栄養士の意外と知らない魅力とは！？

皆さんは学校給食の栄養士って大きく分けて2種類に分けられるというのはご存知でしょうか？
小学校、中学校の学校給食で働く栄養士は献立作成、調理指導、食材管理等給食に関わる業務が主になります。
あまり知られていませんが、学校給食の栄養士には働きやすいたくさんの魅力があります。今回は学校給食の栄養士の魅力についてご紹介します。

学校給食の栄養士とは？

学校給食の栄養士と一口に言っても実は「学校栄養職」と「栄養教諭」の2つに分類することができます。一見同じように見えますが業務内容は同じではありません。まずはこの2つの職について説明していきます。

学校栄養職

学校栄養職の主な業務は、学校給食自体がスムーズに行えるよう献立作成、調理室や調理師の衛生管理、調理師への調理指導、食材管理等、直接給食に関わる業務になります。
また、学校によっては定期的に児童や生徒に配布される給食関連のお便り作りを任されているところもあります。

栄養教諭

栄養教諭の主な業務は、学校栄養職と同じく献立作成や衛生管理を行いますが、そのほか教諭として児童生徒、保護者、教師に直接栄養について指導や教育を行います。
具体的には家庭科や総合学習の時間に食育の授業を行ったり、アレルギーや栄養に制限のある児童生徒に代替食品考えたり、保護者から栄養について相談を受けることもあります。
また、クラブや委員会活動などの顧問・担当をしたりと教師として学校運営にも教師の一員として携わります。学校栄養職よりも栄養士としての専門性を活かすことができます。

学校給食の種類

学校給食といっても給食にはいろいろな形式があり、栄養士の業務も形式によって変わってきます。今回は単独調理方式、共同調理方式、外部委託方式の3つをご紹介します。

単独調理方式

単独調理方法は学校の敷地内に給食施設があり、献立作成から食材の発注、給食の提供、衛生管理等すべてを学校の給食担当者が行います。
郷土料理や地産地消を通して学校ごとに特色ある給食の提供がなされています。加えて栄養士としての業務もありますので、3つの中では業務の多い方式になります。

共同調理方式

共同調理方式とはいわゆる給食センターで、決められた地域にある学校の給食を一つの給食センターで作り、配送する方式です。
何校もの給食となると大量に調理しなくてはならないため、大型の機械を使用するので、給食センターの栄養士は調理指導で機械の扱い方の指導も行います。

外部委託方式

外部委託方式は食品関連の大手企業が学校と契約して給食を作り配送する方式です。献立から調理まで全て外部で行われるため学校栄養職よりは栄養教諭として児童生徒に食育を行ったり保護者との相談業務が主になります。

学校給食の栄養士のメリット

学校給食の栄養士のメリットとしては勤務時間が固定されており基本的に残業がなく、突然残業になるということもほぼありません。
決められた時間内に業務を終了することが出来れば残業がないというのはとても魅力的です。そのほか学校が休みの日はもちろん休みになります。
一般企業に勤めるとなかなか取れない休みをしっかりと取れるのも大きなメリットになります。

学校給食の栄養士のデメリット

学校という大人数の職場であることと、調理師さんたちとの連携を図らなくてはならないのでコミュニケーション能力が必要になってきます。
食を扱う場所の責任者にもなるので食中毒などが発生しないよう衛生管理が非常に厳しくなります。そのほか、勤務時間が短い分、収入も少なくなります。

学校の長期休みどうなるは？

毎月の中での学校の休みの日はもちろん栄養士も休みになります。では夏休みや冬休みといった長期の休みはどうなるのでしょうか。
学校が長期休みの間は基本的に休みになりますが、衛生管理のために清掃や在庫管理等で出勤することもあります。気になるお給料ですが、満額とまではいかなくても5割程度支給されるところがほとんどのようです。

学校給食の栄養士と栄養教諭

いかがでしたでしょうか？学校に携わる栄養士が2種類に分けられることをご存知の方は少なかったのではないでしょうか。
大量調理になるので、向き不向きがあると思います。そういったところも踏まえ、学校給食施設の栄養士のお仕事をお探しの方の参考にしていただければ幸いです。