児童養護施設とは幼少期から親がいない子供たちや、両親から虐待を受けた子供たちなどを養護し暮らしている施設となります。児童養護施設で栄養士として働くことに興味のある方、その施設内での栄養士としての役割について、ここでお伝えしますので参考にしてくださいね。
目次
児童養護施設での栄養士とは
年齢層にあった献立を作成する
児童養護施設での栄養士は一般的な栄養士業務と一緒です。
保育園や学校給食では決まった年齢に合わせて献立作成をしますが、児童養護施設で暮らす年齢層は未就学児の子供から高校3年生までとなりそれぞれにあった献立を作成した食事を提供します。
短期間から数年滞在する子供もいるので、献立はバリエーション豊かに朝食から夕食まで提供します。
子供達とのコミュニケーションが大事
食事提供することがメインですが、子供達とのコミュニケーションや食育、ケアワーカーさんとの連携をとりながらの雑務などもあるようです。
子供たちは様々な環境で育っている子が多く、個人個人への対応もたくさんあるため、ただ献立を立てて食事提供するだけではなく、食事が子供達とのコミュニーケーションツールとなり日々の変化や成長に欠かせないものになっています。日常的なことであるからこそ食事を通して適切な環境を整えてあげることによる子供達のケアが出来ることが栄養士の役割となっています。
児童養護施設での栄養士の働き方は?
朝食や夕食の調理
児童養護施設での栄養士の働き方としては基本的に朝食や夕食の調理になります。
平日は保育園や学校に通っているため、その時間を使って献立の作成や食材の調達を行います。
自分一人での判断も必要
栄養士での勤務は宿直はありませんが、朝食の準備がある為早朝からの勤務となります。
栄養士が少人数の職場が多く、自分一人での判断が必要な時があります。
また調理員と一緒に調理をすることもあります。
児童養護施設での栄養士として大変なことは?
栄養量を計算
児童養護施設には未就学児から高校3年生までの子供たちが暮らしており、男女や年齢が様々です。
まずその子供たちにあった栄養量を計算して提供する必要があります。
心の不安が食事面に影響することも...
児童養護施設では様々な環境で育った子どもたちが多く、施設内での不安などもあり、家族と離れる事による心の不安が食事面に影響することも多いです。
その子供たちに対して食事から安心感を与えることができ、環境を整えることが大切なのですが、もちろん個々の状態が違うため個人個人への対応をケアワーカーさんと話し合い対応していく必要があります。
他の職員さんたちにも食事の大切さを伝える
子供たちだけではなく、ケアワーカーや児童指導員、保育士など関わる全ての職員に対しても食事が子供たちの環境を整える手段であり、食事マナーや栄養の知識が子どもたちの豊かな食生活を育み、子どもたちへの大切な支援であることを伝えて理解してもらうことも必要になってきます。
児童養護施設での栄養士としてのやりがいは?
栄養士としての知識や能力を活かせる
児童養護施設の子ども達はこころに不安を抱えている子ども達も多く、両親がいない子どもや虐待を受けて親から離れた、親のいない状態の子ども達です。
そのため栄養士が親代わりの様に、自分が子供たちに知識や能力を活かせる事が一番のやりがいともいえるでしょう。
子供たちの成長がみれる
食事を通して支援しそれが子供達の成長を間近で見ることができる、その子供たちが大人になり振り返った時に自分にとって食事が大切なものであったと気づいてもらえることがあるかもしれません。
すぐに成果の出るものではありませんが、長期的に支援できる栄養士としてやりがいのある職場でしょう。
栄養士くらぶ編集部
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