栄養士を目指す男性に知っておいてもらいたい5つのこと

栄養士業界は女性ばかりで、男性は働きにくそう・・・と思っている人はいませんか?
そんなことありません!男性でも栄養学の知識を最大限に活かして医療や福祉などの多方面で活躍しています。
これから栄養士を目指していこうと考えている男性の方に向けて年収や現状を調査して5つにまとめてみました!ぜひ参考にして下さい。

1.栄養士は女性のイメージ?男性でも栄養士になれる?

栄養士というと女性のイメージが強く、身近に男性栄養士がいないこともあり、男性栄養士は全くいないと思われている方も多いのではないでしょうか?
栄養士業界はほとんどが女性であるというのが現状ですが、少なからず男性栄養士はいます。
今回は男性が栄養士を目指す際に気になると考えられる点をいくつかピックアップしてみました。

2.男女で業務内容は変わるの?

栄養士は男女で業務内容が変わることはありません。業務内容は職場によって異なりますが、主に献立作成や栄養指導などを行います。
栄養士が行う特定健診の現場で、メタボリックシンドロームで栄養指導の対象となるのは中年男性であることが多いです。
男性栄養士は同性ということもあり、対象者と打ち解けて話をすることができる為、対象者に寄り添った栄養指導を行うことが可能です。
さらに、大量調理を行う現場では重たい食材を運んだり、大きな器具を使うことが多く体力勝負になることが多いです。このような現場では男性の力が重宝されています。

3.栄養士の男女比率

厚生労働省によると、平成26年の段階で約100万人の栄養士資格取得者がおり、毎年約2万人弱のペースで増えています。
その中で栄養士の男女比率は1:9といわれ、圧倒的に女性が多いです。
男性栄養士が少ない原因の一つとして、共学の栄養士養成校が少ないということが挙げられます。
栄養士を養成する大学や短大は多くありますが、主に女子校がほとんどです。
そのため、男性栄養士が栄養士業界で働くとなった場合は異性とのコミュニケーション能力が求められます。

4.男性栄養士の平均的な年収は?


男性栄養士も女性栄養士も性別で差はほとんどありません。
働く業種や社内での役職の違いで年収にも差ができます。
平均的な年収を下記にまとめてみました。同じ年代の男性社会人と比較してみましょう。

栄養士(男女含む)
20代:200~250万円
30代:200~300万円
40代:250~350万円

男性社会人
20代:260~300万円
30代:400~500万円
40代:500~600万円

比較してみると、男性栄養士だから年収が少ないというわけではなく、栄養士業界全体が低い状態であるといえます。

5.年収を増やす方法

先に述べたように、男性女性に関わらず栄養士業界は他業界に比べて年収が低いのが現状です。
ここで栄養士業界で年収を増やすヒントをご紹介します。

役職に就く

調理の現場や栄養指導の現場で下積みをし、役職を得られると年収は上がります。
1986年に男女雇用機会均等法が施行され、男女の区別なく働くことができるようになりました。
しかし、男性が管理職に就く場合が多く、栄養士業界も他の業種と変わりはありません。
意外なことに女性の職場と言われる栄養士業界でも、男性管理職の方が働きやすいという声もあります。
職場での出世ができるよう、日々の業務を務めることが年収アップの第一歩のようです。

公務員になる

管理栄養士・栄養士の資格を得たうえで、公務員になる事も方法の一つです。
公立病院や保健所、市役所といったところは、男性管理職が多くを占めています。
他の現場よりも男性が多い為、男性栄養士も働きやすいことが多いようです。
また、勤めた年数によって収入も増加していきます。公務員としての出世も年収を増加させる方法です。

フリーランスという働き方

栄養士の中にも年収1000万円を超す方もいるようです。
主にフリーランスでメディア露出や本の出版等で収入を得ている場合が多いです。
栄養士としての経験や知識だけではなく表現力なども求められますが、最大限に資格を活かし年収を増やすことも可能です。
健康と食事が密接に繋がると認知され、その考え方が世間の常識とされている今、男性栄養士の活躍の場はさらに広がりそうです。

男性栄養士の必要性


女性が多いイメージが強い為、男性で栄養士を目指す人は少ないかもしれません。しかし想像よりも多く、男性栄養士は必要とされています。
大量調理の現場では、女性ばかりではなかなかコミュニケーションがうまくいかず、離職率の多い職場もあります。
男性がいて話に参加してくれるだけで場が和み、職員同士のコミュニケーションがうまくいく場合が多々あります。
職員同士のコミュニケーションの良さは、調理の作業効率に良い影響を与えます。現場をスムーズに動かす力が男性栄養士にはあるようです。
また、管理栄養士・栄養士は一人で業務をこなすことも多くあります。献立作成や栄養指導もその一つです。
現在横のつながりとして、栄養士同士の様々なコミュニティーがあります。
その場での男性の発言は、女性とは違う視点が含まれているため、女性栄養士は今まで気づけなかったことに気づくことができ、業務上の悩みの解決につながることもあります。
このように、男性栄養士がいることで栄養士業界はより躍進することができます。
女性だけでは解決できない現場の課題を、男性栄養士の発言や行動で解決に導き現場を活性化させることができます。
これからの新たな男性栄養士の活躍が期待されています。

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栄養士くらぶ編集部

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