栄養士の成長を担う栄養士会の重要性!

管理栄養士・栄養士のみなさん!『日本栄養士会』をご存知ですか?学生時代、卒業時期に栄養士会に関する資料を目にした人も多いのではないでしょうか?
入会をためらっている方・栄養士会について詳しく知りたい方必見!今回は日本栄養士会の会員である筆者が、学会について詳しくまとめてみました。
これを読めば栄養士会に入会したくなるカモ?しれません!ぜひ最後まで目を通してくださいね!

栄養士会とはどんなところ?


栄養士会は正式名称を「公益社団法人 日本栄養士会」といいます。
昭和20年に日本栄養士会の前身である、大日本栄養士会が設立されました。
今年で73年を迎えます。会員数は平成30年3月末現在で約5万人です。
厚生労働省の発表によると、管理栄養士・栄養士は合わせて約122万人います。
そのうち、栄養士会の会員として活動している人は4%です。少ないですね。

栄養士会の目的は?


日本栄養士会の目的は、「健康な毎日」の実現に貢献することです。
食の営みのよろこびの中、自己実現を求め、よりよくともに生きるという人々の願いに応えることを目的に活動しています。
食の栄養を通して人々の健康維持改善を目指し、日ごろから研究を重ねています。
では、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか?現在栄養士会が重点的に取り組んでいる事業を5つご紹介します。

日本栄養士会の取り組み ①人材育成


日本栄養士会は、管理栄養士・栄養士の資質向上に取り組んでいます。管理栄養士・栄養士全員に必須なスキルを修得する「基幹教育」と専門性を高めるための「拡充教育」に分け、資質の担保を図りキャリアアップを支援しています。この教育は各都道府県で定期的に行われています。自身の興味のある分野を自分で選択し、講義を選びます。そして毎年4月に1年分の申し込みをまとめて行います。会員であれば割安で講義を受けることができます。
自身のスキルアップの為、ぜひ参加したい取り組みですね。

日本栄養士会の取り組み ②管理栄養士・栄養士の役割拡大


全国の管理栄養士・栄養士からの様々な意見を集約し、国や自治体、国民、企業、他職種などに要望書等を提出する活動を行っています。
平成27年には、病棟への管理栄養士の配置と栄養食事指導に対する評価の充実を求め、要望書を提出しています。他にも役割の拡大を求め、活発に活動しています。

日本栄養士会の取り組み ③栄養ケア・ステーション


今年から栄養ケア・ステーションの認定制度が始まりました。地域住民が栄養ケアの支援・指導を受けることのできる施設として全国共通の名称を掲げ、栄養ケアのネットワーク体制を整備しています。
スーパーマーケット業界では、「マルエツ」が運営する料理教室「いーとぴあ」が業界で初めて認定されました。いーとぴあでは、子供から大人までを対象とした料理教室の開催や無料の栄養相談を行っています。このような施設が全国に増え、地域住民が気軽に栄養相談を受けられる機会が増えていく事で、健康維持増進が図れるとよいですね。

日本栄養士会の取り組み ④栄養ケア寄り添い型ソリューション事業


増大する、在宅療養者に対する食事支援を行う人材確保を目的に展開している事業です。
全国で、栄養ケア会議(地域包括支援センター及び市町村レベルの会議)参加している管理栄養士の数は、少ないのが現状です。
医師、看護師、ケアマネージャー、介護士等と一緒に、療養者の生活の質を向上させるための専門的ケアを行える人材確保のため、大切な事業です。

日本栄養士会の取り組み ⑤災害支援


日本栄養士会は、平成23年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、日本栄養士会災害支援チームを設立しました。
災害支援チームは、自然災害が発生した場合、迅速に被災地内の医療・福祉・行政栄養部門と協力して、緊急栄養補給物資の支援など、被災地支援を行っています。
大きな自然災害が数年続いていますよね。いつどこで次の災害が起こるかわかりません。災害時にも専門的知識を持って、栄養ケアに当たる管理栄養士・栄養士がいることをもっと多くの人たちに知ってもらいたいです。

・日本栄養士会HPを参照

日本栄養士会の役割とは?

健康を守る

日本栄養士会の役割は、「栄養の指導」で、「健康」を守る事です。
日本栄養士会では適正な食生活を支援する制度の整備などに取り組むことを通じて、人々の食環境の整備を推進し、健康づくりに貢献する管理栄養士・栄養士の資質の向上を図る役割を担っています。
また、管理栄養士・栄養士の地位、身分の向上や、さらには国際貢献なども行っています。

栄養士会の今後はどんなことに取り組むの?

健康維持増進をサポート


日本栄養士会では、毎年8月4日を栄養の日・8月1日から7日間を栄養週間と定め、国民の「栄養を楽しむ」生活を応援しています。
全国1200か所でこの時期に開催するイベント「栄養ワンダー」には毎年多くの人達が参加しています。
このようなイベントを通して、国民の健康維持増進をサポートする機会を増やす取り組みをしています。

世界中の人々の健康に貢献

また、国内だけでなく世界の栄養に関する最新情報を得られるように、また世界中の人々の健康に貢献できるように、「国際栄養士連盟」「アジア栄養士連盟」に加盟しています。
2020年には核国の首脳を集めた栄養士サミットというものが計画されています。
その他にも2022年に、横浜でアジア栄養士会議が開催される予定です。

栄養士の成長を担う栄養士会の重要性~まとめ~

いかがでしたか?
栄養士会では、管理栄養士・栄養士の資質向上を目的に様々な活動をしているのですね。
会費が高い。講義がいつも土日で、仕事が休めない。等という声を現場で耳にしたことがあります。
しかし、毎月送られてくる「栄養情報誌」には最新情報がたっぷりで、明日の現場で使える知識が増えました。
また、栄養士会の集まりに参加することで、親しくなれた管理栄養士の仲間が増えます。
入会を迷っている・興味がなかったという方もぜひ、これをきっかけに一歩前進するお手伝いができれば幸いです。

The following two tabs change content below.

栄養士くらぶ編集部

栄養士くらぶでは、栄養士・調理師の皆さんが明日から使える最新トピックや就職・転職をサポートするコンテンツをおとどけします! 管理栄養士、栄養士、調理師さんの転職サポートや人材派遣を行うアスカグループが運営しています。

匿名 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

栄養士くらぶでは、栄養士・調理師の皆さんが明日から使える最新トピックや就職・転職をサポートするコンテンツをおとどけします! 管理栄養士、栄養士、調理師さんの転職サポートや人材派遣を行うアスカグループが運営しています。